フレッツADSLプラス固定IPでサーバーを設置する 1.はじめに 会社にフレッツADSLを引き、ISPからグローバルの固定IPをもらって外部に サーバーを公開する環境を構築しました。最初は、ブロードバンドルータを設置 したのですが、ファームウェアにバグがあり、一部webサイトが見れないという 現象が多発しましたので、Linux BOXにRoaring PenguinのPPPoEを導入し、ルータ と置き換えることでひとまず解決させました。 この文章はその時のメモです。 2.ハードウェア Linuxがうごくものであればなんでもいいです。おそらくPentium 133MHz程度 のもので十分かと思います。ハードディスクも2Mもあれば良いと思います。 メモリも64Mあれば十分でしょう。 NIC(ネットワークカード)は2枚準備します。カーネル2.2系では違う 種類のものが望ましいとありますので、できれば違う種類のものを準備してくだ さい。 3.OS 今回はVine Linux2.1を導入しました。おそらく他のディストリビューションで も良いと思います。 4.PPPoEの導入 内山さんが「Vine Linux で ADSL」というとてもわかりやすい文章を作成して おられるのでそちらを参考にしてください。 http://www.utchy.com/linux/ 5.IP Masqueradeの設定 Linux BOXより内側のインターフェース(今回の場合、eth1)と外部とを接続 するために、IP Masqueradeを設定します。 なお、今回はISP側から割り当てられるアドレスと内側のインターフェー スを同じアドレスにするのがみそです。 INTERNET(ISP経由) | |eth0(211.xxx.yyy.zzz 自動割当) +------------+ | Linux BOX | +------------+ |eth1(211.xxx.yyy.zzz 固定割当) | | +--------------------+ | HUB | +--------------------+ | |...| 外向きサーバ(211.xxx.yyy.zzz 固定割当) | | +----+----------+ | | | | (内部LANへ) +----+ +----+ +----+ | |Web | |DNS |...|Mail| | +----+ +----+ +----+ 上記がおおよその環境の図となります。 ISP側から割り当てられるアドレスと内側のインターフェースを同じアドレス にすることで割り当てられるIPアドレスを1個節約でき、結局、サブネットで使え るアドレス数−1が実際に設置できるサーバーマシンの数となります。。 よくIP Masqueradeでは内部と外部のアドレス変換(NAT)を行うのが通常なのです が、この場合だと、適切な設定をしてやらないと外部から内部へつながらないので 最悪、セキュリティ無しという邪道な方法を取ることもできます^^;; ただし、まったくセキュリティ無しの状態は問題がありますので、個々のサーバ ーをセキュアな設定にしたり、内部LANとの接続にはもう1台Linux BOXか何かでル ータを立てて、そちらではちゃんとマスカレードしてやることが必要です。 #もちろん、ちゃんとしたIP Masqueradeの設定をしてやるに超したことはありません 起動スクリプトrc.local等に以下の処理を記述してやります。 # IPマスカレード用設定(セキュリティ無しの邪道な方法^^;) echo "1" > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward /sbin/ipchains -P forward ACCEPT 再度、リブートすることでIP Masqueradeが使えるようになります。 あ、それとIP Masqueradeには若干問題があってこのままで、Webページのブラウズ ぐらいはできるのですが、ftpで外部サイトに接続したり、IRCなどのチャット等がで きません。 マスカレードのモジュールが必要になります。 ですので、先程修正したrc.localに以下の記述を追加してやります。 /sbin/depmod -a /sbin/modprobe ip_masq_autofw /sbin/modprobe ip_masq_cuseeme /sbin/modprobe ip_masq_ftp /sbin/modprobe ip_masq_irc /sbin/modprobe ip_masq_mfw /sbin/modprobe ip_masq_portfw /sbin/modprobe ip_masq_quake /sbin/modprobe ip_masq_raudio /sbin/modprobe ip_masq_user /sbin/modprobe ip_masq_vdolive あとは、他のサーバー類の設定をしてやればあたかも専用線で繋がったかのような 環境が構築可能です。 キャリア各社が大体5万円程度で固定IPを8つ割り当てるサービスを行ってますか ら、最高1.6Mの通信が行える環境が手に入ることになります。T1専用回線だと 月額30万円程度しますから、なんと1/6もコストが削減できることになります。 #実はもっと安く8IPをゲットできたのだがそれは内緒^^; これならSOHOでも手を出せるぞ^^ 6.さいごに 上記の環境を実はブロードバンドルータでやりたかった(値段も知れてるし、設置 面積が圧倒的に少なくて済む)んだけど、まだブロードバンドルータって枯れていない のかしら(;_;) まあ、今回はIP Masqueradeの勉強も兼ねてましたので、結構なノウハウが身につき ましたあ。