モンテッソーリ教育とシュタイナー教育の違い
娘は0歳から1歳半までモンテッソーリ教育の保育園に通っていました。(モンテッソーリ教育の保育園の記事)
1歳半で長距離引っ越ししまして、引っ越し先のエリアにモンテッソーリ教育の保育園はなかったため普通の保育園に通園。
年少さんに進級するタイミングでシュタイナー教育の幼稚園に転園することになりました。
(娘よ3回も転園させてすまないのぅ、、)
シュタイナー教育とは
第一次大戦直後、ドイツ発祥の子供が「自由な自己決定」を行うことができる「人間」となるための教育思想。
複雑で勉強中ではありますが、特徴としては 目先の早期学習にとらわれず、自然と共存し、原体験を重んじる、、原点回帰とでもいいましょうか、、古き良き時代の自然と共にあった環境+教育学的研究や実践を織り交ぜたかんじです。(ざっくりしていてすみません、、)
心や精神を育て、豊かな原体験を大事にしている印象です。
また、子供へのあたたかな視点や思想、研究はモンテッソーリ教育同様 素晴らしいです。
●体、心、思考力、精神をバランスよく育てる
シュタイナーは、人間の成長には7年ごとのリズムがあると考えました。
0〜7歳:体作りに集中する時期
7〜14歳:豊かな心を育てる
14〜21歳:思考力が育つ時期。”個”の確率
21〜42歳:心の充実(体が完成し、自分の力で自分を成長させる時期)
42〜63歳:人間として完熟する時期。精神を高め、次世代につなぐ
モンテッソーリ教育とシュタイナー教育の違い
子供の自主性や考え方、個性を大事にする視点はモンテッソーリとシュタイナー教育は似ていると思いますが、
大きく違うことは モンテッソーリの方が「早期学習など知育要素、能力開発要素」が強いかなと感じました。
簡単にいうと、モンテッソーリは早期教育肯定派な教育方針です。
モンテッソーリ教育がお受験などが盛んな東京など都心で人気なのも頷けます。都心のニーズや環境にマッチしていそうです。
シュタイナーでも指先を使う遊びが多いのですが、知識を詰め込むことより、「心や精神の成長、原体験」により重きをおいているように感じます。
森で遊んだり、動物の餌やりやふれあい、畑仕事のお手伝いや収穫と調理、みんなで囲むご馳走、、。
先生たちの人形劇をみたり、ライゲンと呼ばれるシュタイナー教育独自の歌あそび、想像力を掻き立てる昔話の朗読。
母親や先生の手仕事を見てマネたり、家事を一緒にやったり、四季折々の文化や行事を通して心豊かに成長してゆきます。
おそらく文字や数、外国語などの早期教育反対派な教育方針です。ここも大きな違いかな?と感じました。
自然と共存し、子供らしく心豊かに育てたい方にぴったりな教育方針だと思います。
それぞれの教育方針での子供の遊び方
モンテッソーリ教育の園では 自分で選択した「お仕事」を通じて、手先をよく使うことに重点を置いています。
お仕事=遊びも兼ねた手作業です。
お仕事の内容は シール貼り、スプーンすくい、ぬい刺し、等、その子の成長にあった教材を自分で選んで行います。
また、縦割りクラスなので、同じクラスに歳の違うお友達がいます。
兄弟のような関係が築けるのも魅力でした。
年上の子が年下の子を可愛がったり、お世話をする光景も見受けられました。
年齢の違うこと過ごす機会があるのは子供の成長にも良さそうですよね!
シュタイナー教育の園では「お仕事」といった 教材ではなく、シンプルな布でつくられたシンプルなお人形(ウォルドルフ人形)、木の枝や貝殻、石、シンプルな布、羊毛、粘土など 自然界にあるものがおもちゃとして置かれています。
先生が手仕事(織物、編み物、羊毛フエルトやお人形作りなど)をしている傍、それを眺める子もいれば、一緒にその手仕事をやる子もいるし、木で遊ぶ子もいる、、といったクラス風景のようです。
いつでも手にとれる”おもちゃ”たちは 子供たちの想像力にかかれば お花にも剣にもなるし、動物にもなるし、汽車にもなります。
子供たちの想像力を育て、できるだけ自然な環境で心豊かに 生まれた国の四季や文化を慈しみ楽しむ、、そんな教育方針でした。
シュタイナー教育をご家庭でされている方に人気のおもちゃ
▼ウォルドルフ人形
親の手仕事を子供に見せることによって教育要素が増すので、できたら手作り推奨です。
こちらは有名な既製品のお人形。 想像力を掻き立てるシンプルな表情、オーガニックな素材でできています。
▼自然なおもちゃ
▼蜜蝋粘土と蜜蝋クレヨン
蜜蝋クレヨンと蜜蝋粘土は園での必須アイテムです。
▼楽器
シュタイナーの園ではペンタトニック(五度の音階)の笛や鉄琴を用いて音の世界となれ親しみます。
「音楽教育」としてではなく、ペンタトニックな音階と五度の音程が 子供にとってもっとも心地よく全身に行き渡り、音と本質と人間な成長に働きかけるそうです。
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シュタイナー教育の園への入学準備
①持ち物の布類は全て手作り
子供は親の”手仕事”を見て育つ、、子供へ手仕事を見せる教育的な意味も込めて、園への持ち物は手作りが基本です。
②キャラクターアイテム厳禁
キャラクターは、大人の誰かの創作物であり、だれかの創造物を借りてきて遊ばされている状態、とのことでした。
想像力を育てる妨げになる、、という解釈をしました。
プラスチックのおもちゃも同じことが言えるそうです。
③TVはできるだけ見せない
園から直接指導はまだないですが、先生著書の本には7歳まではできるだけテレビを見せない生活が望ましいとのことです。
パンチやキックなど暴力を連想させるアニメのシーンや、サッカーやボクシングなどは「暴力」を脳にインプットさせてしまうようで特に気をつけたい映像とのことです。
アンパンマンアウトやん、、。
④オーガニックな食事
お子さんがいるご家庭なら気をつけている方も多いかと思いますが、園では畑があり、とれたて野菜や、有機野菜や安全な餌を食べて育ったお肉など、厳選された食材で給食が振る舞われます。
徹底していて素晴らしい、、。
園でも安全な食事が提供されるなんて、とても嬉しいです。
娘の通っていたモンテッソーリの保育園では上記の①〜④は何も言われたこともありません。
モンテッソーリ教育よりもシュタイナー教育の方がルールが厳しい!ように映るかもしれません。
でも、シュタイナー教育の園は、子供の成長を考えて徹底されているなぁとびっくりしました。
シュタイナー教育の幼稚園の設備で感動したことは、自然が多いこと。
畑があり、園庭に森があり、生き物がたくさん!(ヤギやカモ、亀など)
自然がいっぱいです。四季折々の行事もたくさん。
大人の私が見ても ワクワクする園だったので、4月からの通園がとても楽しみです。
写真も多く、わかりやすく「シュタイナー教育」に関してポイントを抑えて紹介している本です。
サッと読み終われる厚さで、わかりやすいので初めての方にはお勧めです。
子供のもつそれぞれの「気質」について書かれている部分は、自分の子供に当てはめてみたり、とても役に立ちます。
シュタイナー自身の著書です。
難解なシュタイナー教育本の中ではわかりやすい内容で、理解が深まります。
モンテッソーリ教育に関してはこちらの記事に詳しく書かせてもらっています。
モンテッソーリ教育とシュタイナー教育 どちらの教育方針で行こうかな?と迷われている方はぜひチェックして見てください。
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